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競歩・耐久スポーツ
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先代ブログを引き継いであまり知られてなさそうな競歩の情報を私のうんちく話を交えて書いていきます。
適度に更新していきます。何日更新されなくても怒らないでください。。。

内容は私個人の見解を書いています。

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2024/03/29(Fri) 18:19:33
 各国事情を調査していくうちに、これまで28回のオリンピックで
日本選手は9回出場していることがわかりました。
今月が1月、8月まで毎月1回で8回、プラスどこかでやれば北京までに
歴史を振り返ることができます。
前ブログでも五輪史を検討していましたが、なんせ28回もあるため
厳しいものがありました。

 では日本選手が出場した大会を取り上げることで
日本選手と世界を比較することができると思いました。

オリンピック全体に関することは前ブログで書きましたので改めてご参照ください
http://racewalk.blog.shinobi.jp/Entry/24/

 各国事情は日を改めてスタートします。


 新コンテンツ第1回は1936年ベルリン大会です。

 第11回オリンピックはドイツの首都ベルリンを舞台に1936年8月1日~16日行なわれた。
開会宣言をアドルフ・ヒトラー総統が行ない、初の聖火リレー、初のテレビ中継、
そして初の記録映画の撮影(現在夏冬ともに義務付けられている)と
現在のオリンピックにつながる、セレモニー的な初めての大会となった。
また1940年代は対戦の影響もあってオリンピックが開催されず
戦前最後の大会となった。

 日本選手も多くの選手が送り込まれ、水泳の前畑秀子選手や三段跳びの田島直人選手、
マラソンの孫基禎選手(日本代表として出場)らが金メダルを獲得した。
その中に男子50km競歩に出場する
奈良岡良二選手の姿があった。日本競歩界初のオリンピック選手である。
奈良岡選手は兄弟で活躍した選手で、弟の良三選手は26年もの長きにわたり
10000m競歩の日本記録を保持した。

 競歩種目は前回、1932年ロサンゼルス大会で初の道路使用する50kmとして復活した。
ベルリン大会8月5日、男子50km競歩が行なわれた。
コースは競技場を発着点とする片道25kmの折り返しコース。
8月にも関わらず、気温17℃と涼しく、これは2009年の世界陸上はベルリンで開催される。
大切なデータとなるかもしれない。
そんな好条件のなか14カ国33名の選手でスタートした。

 前半リードしたのは、前回2位のダーリンス(ラトビア)とストシク(チェコ)、中間点折り返し地点で
後方に3位のホイットロック(イギリス)とは2分の差がついていた。
ホイットロックが後半に入り徐々に前との差を詰め始めた。
さらにシュバーブ(スイス)も前半7位で折り返した後、前方との差を詰めていた。

 そしてホイットロックとダーリンスとの差は1分以内に縮まり、
32km過ぎ、トップを歩いていたダーリエンスが突然の途中棄権。
ホイットロックがトップ、追い上げていたシュヴァーブがそれぞれ2位に浮上した。

 そのままホイットロックが逃げ切り、4時間30分41秒4のオリンピック記録で優勝。
このタイムは前回ロサンゼルス大会の記録を実に20分も破るタイムだった。
イギリスにとってロサンゼルス大会のグリーンに続く2連覇となった。

 またこの年世界記録をマークしていたブルン(ノルウェー・4時間26分41秒)は5位、
戦後48歳で銅メダルを獲得する、ジョンソン(イギリス)は17位だった

 日本の奈良岡選手は、強豪揃いのヨーロッパ勢に遅れを取っていたが
終盤の粘りで完歩26人中19位(5時間7分15秒日本記録)でフィニッシュした。

 
 この大会で優勝のホイットロックは1964年の東京オリンピックの前、
日本チームの臨時コーチとして招聘し技術指導を仰いだ。
このとき日本チームを努めていた一人が一緒に出場していた奈良岡良二氏であった。


 ベルリン大会は日本選手の第一歩を刻んだにも関わらず、
このあと日本の競歩選手のオリンピック出場は1964年東京大会。
実に28年ものブランクを作ってしまった。


ベルリン大会男子50km
1 ハロルド・ホイットロック(イギリス)4時間30分41秒4
2 シュヴァーブ(スイス)4時間32分09秒2
3 ブベンコ(ラトビア)4時間32分42秒4
19 奈良岡良二(日本)5時間07分15秒
(出場33名 完歩26名)



参考資料:陸上競技マガジン「競歩のオリンピック史」
        その他、ベルリン五輪関連サイト(ドイツ)

 
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2008/01/16(Wed) 23:55:18
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