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競歩の情報、私のうんちく話を書いてます
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rawk
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IT業
趣味:
競歩・耐久スポーツ
自己紹介:
先代ブログを引き継いであまり知られてなさそうな競歩の情報を私のうんちく話を交えて書いていきます。
適度に更新していきます。何日更新されなくても怒らないでください。。。

内容は私個人の見解を書いています。

日本競歩界の見解ではありません
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2025/07/08(Tue) 21:13:45
 根本的なお話をしましょう。

世界陸上の中継での際、競技説明のとき、やたらと「走りたいのをこらえて」とか
「歩かなければならない」とかあたかも選手は走りたくてしょうがないというような
旗から迷惑な紹介のされかたでした。

 これは世界陸上のときだけでなく、競歩を取りあげる番組・記事ではよく見かけることです。
では実際選手はそんな走りたい欲求を抑えてやっているのか?
そうではありません。


 その辺を私なりの考えて書いて見ましょう。


 まず、競歩中に走るとどうなるか?遅くなります。ペースが落ちます。

 競歩のスピードを考えてみると、トップの選手では1km4分そこそこのスピードで歩きます。
そんな早くなくとも1km5分、練習で6分くらいのペースになります。
もう普通にペース走やジョッグの速さに相当するわけです。

 またこれは競歩に限ったことではありませんがリズム。
せっかく保っていた歩きのリズムを走りによって簡単に崩れます。
競歩はストライドがマラソンよりも限られる分、マラソンのピッチ走法よりも早いピッチで刻みます。
それがふと走ったことで、タイミングがずれます。
結構このズレはやってみるとわかりますが、いったん台無しとなったものを取り戻すのは容易ではありません。

 実際、今年とある試合で審判の前を通り過ぎてから、足が痛いのか走ってる選手がいました。
これを私は「楽をしている」と表現していますが、
それからというもの、完全にリズムが狂って、走らずにはいられない状態となってました。
あれは癖なんでしょうか?その選手、あっさり失格(次見たときも失格してました)。
走る癖がある選手は、フォームにも現れていますね。即審判の目に止まっていました。

 また、走りと歩きは使う筋肉がことなるので、余計疲れてしまいます。
歩きながらいきなり走りの筋肉使うと、実際すぐに疲れがきますよ

 なので、世界の選手、日本の選手のほとんどはそれがわかってるのか
競歩中に走ることはありません。
レースでもだいたい200mおきに審判がたっていますが
ロードで9人トラックで6人、走る選手がいない以上この人数で十分なのです。


 しかし残念ながら、一部の特に高校生やその指導者で勘違いしている方いるようです。
某所の情報では、審判の前を通り過ぎたら走れ!と指導してる監督さんがいるとかいないとか。
確かに審判は基本自分の目の前を通り過ぎるまでがジャッジポイント、
後ろからの判定はできません(というより選手が次々と通っていくので余裕はない)。
それを利用しようとするものがいるのは残念ですが、ただ高校生は簡単にリズム崩しやすいですので
だいたいは歩きに出てしまうのではないでしょうか。

 また、最近はどうなのかわかりませんが、レース中コーナーで堂々と走る(高校生)がよくいました。
何度か後ろから怒鳴りつけたことがあります(審判も激怒していました。)



 高校生・初心者の方は練習でも、コーナーや折り返しは「歩いて」曲がりましょう
さっきも書いたとおり走ることでせっかくのリズムが台無しになることがありますし、
また、ポジティブな面としてコーナーリングの技術を身に付けることもできます。
例えば、コーナーや折り返しでは若干スピードが落ちるところを
スピードを維持することで、スパートのタイミングを計ることもできます。
実際、私も以前、根上の30kmでこれでついていた選手を引き離すことができました。


 ちょっと話を変えますと、ある方が50kmで優勝したディークスの歩きを見て
これは走りではないか?と言っていたそうですが
確かに見た目はそう見えるかもしれません。
しかし「横から」みると低い足の運びで歩いているのがわかります。
ひとそれぞれ、フォームがありますから、見た目走りに見えてしまう選手は
それを動きで補うという訓練を長い時間をかけて行ないます。

 例えば、腕振りを下げて上下動を抑えるとか、ディークスのように
ややストライドを狭くしてみるとか、
実際ディークスという選手は、よく失格していました。
2001年のエドモントン世界陸上では20km4位のあと50kmでは20km過ぎであっさり失格。
2004年のアテネ五輪50kmでは、終盤優勝したコジョニョフスキー(ポーランド)と
飛び出しながら34kmで失格。このときはコジョニョフスキーのどっしりとした歩きと
ディークスのやや軽い動きでは悪いところが目立ってしまった感じです。


 ちなみにアテネ五輪について、某テレビの実況やそのテレビ局のサイトで
「ディークスはコジョニョフスキーを大差でリードして失格」と報じておりましたが
これは「ウソ」です。コジョニョフスキーとディークスが後続に大差をつけていたが「正解」。
そして34kmで失格してしまったのです。結構、競歩に関してこのような誤ったことが
世界陸上で言われていたのが多々ありました。この辺はまた改めて検証してみましょう。


 そんなわけで、選手たちは歩きたくて競歩をしています。
もちろん練習の中で、ジョッグや走りを取り入れる選手はいます。
ですが、競歩中はずっと競歩しています。
皆さんも競歩中はできるだけ競歩してください

 今後競歩の正しい理解が浸透していくことを祈りつつ・・・・
このブログでもそれを伝えていこうと思います。
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2007/11/05(Mon) 23:59:07
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そのとおりと思います。
東京世界陸上のときにアナが今村選手に誰もいないときに走りたいと思いませんかと質問し、今村さんは誰もいないときこそきれいに歩きたいですと答えたそうです。1つはペースを乱さないため、1つは規則を順守する精神を述べたものと思います。競歩は大人のスポーツです。ルールに沿った歩きを追求するものと思います。アナはそれがどうも分からないようです。
鈍足 2007/11/06(Tue)21:35:40 編集
感想
私は大会に参加する際にレース前のアップで他の選手を観察していますが、速く歩ける選手は流しを行った後、歩きからジョッグへスムーズに移行できているような印象を受けます。
私はそういった動きが出来ません。
競歩はその「歩」と言う文字から歩くと言う印象が強いですが、実際は膝を伸ばして跳ねないと言う定型フォームのある走りだと私は考えています。
楽にかつ速い動き。
私も今夏の世界選手権を観戦に行きましたが、彼等のように速く歩けるようになりたいです。

小澤賢二 2007/11/06(Tue)23:10:48 編集
無題
>>鈍足さん
よくある質問ですね。私も走りたくないのか?ときかれたとき「走ると余計疲れるから歩く」と答えたことがあります。質問者はきょとんとしていましたが、競歩のリズムがそうさせています。

>>小澤賢二さん
はじめまして、確か50kmへ出場されていたと記憶しています。
歩きがきれいな人は走りのフォームもきれいだといわれています。かつてのソビエトやアメリカでは歩きができない選手は走りもできないといわれていたそうです。ただ、よく指導者が言うのは流しのときはできるだけ「歩き」抜けろという指導をしています。試合でも練習でもゴール手前で力抜いて駈けて止まる選手を見かけますが、あれは良い印象を受けません。私はできるだけゴールしてから力を抜くようにしています(審判の目も一応あります)。
世界陸上の選手は足音もしないほど基本に忠実な歩きでした。ある程度技術が身に付くと楽に永くできるのが競歩ですね。



(本文に追記か検討中)
今思い出したことですが、私のふと感想として競歩しているときと走りのときでは足の感覚がまったく違います。走りのときは爪先を使ってる感覚がありますが、競歩のときはまったく感覚がありません。これだけでも競歩と走りの違いがあるような気がします。
rawk 2007/11/07(Wed)13:19:04 編集
ランでなくやはり歩きと思いますが。
東京の世界陸上の際ですが、ソビエトのポポビッチ選手はきっちりと歩いていた気がします。中継を見ていて、おお、歩いていると感動した思いがあります。ランニングはどうしても膝のバネを使って飛躍するのが常態です。飛躍しないランニングは100kmマラソンのすり足走法でしょうか。でも競歩のトップの歩きのスピードとは隔絶しています。結局、ランニングと競歩は異なるということでしょうか。
鈍足 2007/11/07(Wed)21:57:14 編集
フムフム
以前のブログもですが。競歩のことをわかり易くかかれていますね。
競歩は、とても見ごたえのある競技だと思います。
情報が少ないため、このブログはとても参考になります。
競歩の理解が進んで、またテレビで放映されたらいいなと思います。
かり 2007/11/07(Wed)23:40:01 編集
無題
確かに歩きと走りでは使っている筋肉が違いますよね。
以前、30キロの山道を歩いたときに、走るときと違う筋肉痛を感じました。
つま先とかかとの違いもなんとなくわかるような気がしました。
とみ 2007/11/09(Fri)22:16:04 編集
無題
歩いてる途中で走ると本当にやばくなります。
以前、市の大会で走ったことがあります(本当にすみません)そのころはルールを知らず、トップがラスト一周になると審判が移動するということを知らず、審判が消えていたのでちょっとプッツンしてしまい・・・で走りから歩いた瞬間、体に衝撃が!!というくらいでしばらく苦しかったです。(レース後、数人の係の人がやさしく諭してくれました。そして謝りました。それ以降はちゃんとやっています。すみません)

ところで学校で友達から聞かれるのですが、競歩のトップ選手はマラソンを走るとどれくらいの速さで行けるのでしょうか?
教えてください。
背番号4 2007/11/09(Fri)22:33:52 編集
無題
>>鈍足さん
ポポビッチは古い選手の間では結構人気があります。独特の上下動のまったくないピッチ歩法、ちょっと膝が甘い選手で頻繁に失格も多い選手でしたが味のある選手でした。

>>かりさん
どうもありがとうございます。前ブログと違って簡単に書こうとは思うんですが、いろいろ書きたいと思うとつい言葉が多くなってしまいます。

>>とみさん
歩きはストライドが限られる分、全身を使うことができる?競技です。その分、使う筋肉がことなりますね。長距離走だと上半身3割、下半身7割といわれているそうです。しかし競歩は半々です。これは短距離走と同じです。全身スポーツですね。

>>背番号4さん
走ると癖になるのでやめましょう
マラソンのタイムは走りでのタイムでしょうか?ちなみに歩きだと50kmの世界記録ペースで3時間1分~2分くらい、20kmの世界記録ペースで2時間46分です。走りだと練習すればそこそこ走れるのではないでしょうか。ちなみに元競歩選手では91東京世界陸上女子10km競歩優勝のアリナ・イワノワは2時間25分台で走っていたり、日本でも実業団佐川急便主将の森川三歩選手(陸連強化委員でモントリオール五輪競歩代表森川嘉男氏の次男)も高校1年か2年くらいまで競歩でも強い選手でしたが走りに専念。5000を13分台で走っています

>>rawk 2007/11/09(Fri)23:48:38 編集
無題
みんなスタミナがあるんですね。
でも走りの練習、ということでやはり競歩と走りの違いを感じますね。
競歩の選手は練習で走らない人もいるのですか?(少しのjogはすると思いますが)

>鈍足さん
小冊子、三人で重宝しています。ありがとうございます。

明日レースなので早めに寝ようと思います。おやすみなさい。
背番号4 2007/11/10(Sat)21:35:08 編集
お役に立てたでしょうか。
背番号4さん。基本に忠実に頑張って下さい。競歩は技術が殆どです。もちろん体力も必要ですが。あの本は必要な技術が結構詰まっています。でも陸歩クラブで月1回でいいので技術的な指摘をうける方がいいと思いますよ。
鈍足 2007/11/10(Sat)22:20:44 編集
無題
今日はレースが始まって5分くらいしてから豪雨になり、トラックが水浸しになって大変でした。しかも降っていたのは競歩の間だけ・・・
帽子をかぶっていて正解でした。
今回はロスオブコンタクトの注意が一つ出ただけで警告0、31分00秒98でした!

>鈍足さん
練習にも行けたら行きたいです・・・
アップの方法を、冊子の通りにすると友達からも好評でした!(友人は惜しくも打ち切りになってしまいましたが、注意2警告1いずれもベントニー)
ありがとうございます。
背番号4 2007/11/11(Sun)22:27:28 編集
良かった、良かった。
警告が無かったとのこと。おめでとう。しかし、そんなに簡単に膝曲がりが直るのかな?2ヶ月に一回でいいから陸歩で見て貰ったらどうですか。審判に引っかからないからいいとは思うけど。きちっと見て貰った方がいいと思いますよ。
鈍足 2007/11/12(Mon)22:10:38 編集
無題
>鈍足さん
はい。できれば毎週でも行きたいんですけど。
今回はいつもの大会の審判の人が一人もいませんでした(審判長もいつもと違いました)
さらに男女ともに強い学校が参加していませんでした。(参加は男子3人女子1人)
審判は神大の人が二人いまして、女子の人も初めてのようで22分くらいでした。

審判のレベルが統一されてきているということをどこかで聞きましたが、僕はあまりそう感じません。
現に夏以降の警告数(注意数)は、
8月・市大会1(1)→
9月・新人戦予選1(3)→
翌週・ナイター市大会1(2)→
中一週・県新人4(3)→
講習会→
昨日・市大会0(ロスオブ1)
という感じです。(ほぼ全てベントニー)
昨日は警告が全部で2つしか出てません。
自分で言うのも難ですが、僕自身フォームが前より少し良くなった気(大股で行く意識=地面を押せてリズムが良くなり、膝も伸びるような気・・・)がしましたが、ベントニーの注意0というのは意外でした。逆にロスオブコンタクトがでたのも少し疑問符ですが。友達もベントニーの注意が2つで警告1つというのは少し甘い気がします(本人も言ってました)今までなら警告がもっと出てたと思います。
これで二人とも自信がついて、肝心の大会で失格じゃ意味ありませんし。その為にも陸歩クラブなりなんなりでしっかりフォームをみてもらいたいです。

すごく愚痴ってしまいました。すみません。
これからはどういう練習をしようかというのが問題です。
ひたすら歩き続けるか、走りを混ぜるor走りメインにするか(減量のために個人では走るつもりですが)
ぜひアドバイスをお願いします。
背番号4 2007/11/12(Mon)22:40:54 編集
歩きを基本とすべきです。
よく歩きで心肺に負荷をかけるレベルでなければ(特に初心者の場合は)ランニングで負荷をかけるべきという説があります。これは確かにそうですが端にコーチがいてウオーキングの基礎をきっちり教えられるときに限られると思います。おすいうコーチがいないときはランニングを行って走りの主動筋(大腿四頭筋)が強くなり歩きの主動筋(大腿二頭筋)が弱くなれば本末転倒になります。今はただ踵歩きをしっかり行い、競歩の基本歩きとして腰を入れて歩く(大股歩)の練習を行うべきです。その後スピード練習をすればきれいな歩型で歩けると思います。とりあえず今の歩きをどなかたにビデオを撮って貰って一度見てみるという事を勧めます。
鈍足 2007/11/13(Tue)22:57:14 編集
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